インドで土偶に恋をする

インド Puneにて、2021年から駐在妻生活を再開。プネーの生活あれこれを綴るブログ

土曜の朝、棚からどら焼き

願ったり叶ったりというか、棚からぼたもちを得た話し。

 
 
とある集まりの為に、近所の和菓子店へ20個の麩まんじゅうを注文しておいた。
受け取りは、集まりの当日 午前中として。
 
その日は、どら焼きの値引きセールをやっていて開店直後からお店は賑やかだった。
わたしが来店したのは、開店から15半ほど経った頃。
 
「注文してたお菓子を取りに来ました」と告げると、お店の人は困った笑顔で「あ、いま奥で作ってます。すみません」
開店直後に来ちゃったからな、仕方ないわーと思い、私「大丈夫です、待ってますね」
店の入り口で待つこと10分。店内で、急ピッチで私の注文したお菓子を袋詰めしている様子が見える……
時間指定をちゃんとしとけばよかったかな、と申し訳なくソワソワと待つ私。
 
横では、値引きセール中のどらやきがどんどん売れていく。
雑誌の特集で『東京の人気手土産100』に選ばれたこともあるらしい。皮がふわふわ厚め、中には粒あんと大きな一粒栗。へぇそんな有名なら、ひとつ食べてみたいな、でも今日は忙しいだろうから今度買いにこようかな、などとぼんやり眺めていた。
 
 
そのうちカウンターから呼ばれ、「お待たせしちゃいまして、すみませんでした〜」とお店の人。私はわたしで、申し訳なさから「いえいえー、急いでもらっちゃって、こちらこそすみません!ありがとうございました」と。
 
 
会計して、大きな紙袋を受け取るときに
店の人から、別の小さな紙袋を渡された。見れば「どら焼き」の文字が判されている。
 
「えっ、どら焼き?でも…」買ってませんよ、と言おうとした私に、店の人はそっと笑って「いいのよ、どうぞ」という仕草。
ありがたく、おまけとして頂いた。
(お昼後に食べたら、とても美味しかったです)
 
何がそうさせたのか、定かではない。
 
お菓子の出来上がりを待たせたことへの小さな謝罪か
私が店の人と、明るい声で会話ができたからか
どら焼きをじっと眺めていたのを、見られてたのか(笑
 
なんにせよ、どら焼き2個をサービスされて・心もほくほくと嬉しくなった、土曜の朝。