インドで土偶に恋をする

インド Puneにて、2021年から駐在妻生活を再開。プネーの生活あれこれを綴るブログ

秋田へ行ってきた話2

温泉旅館を早々に諦めていたので、今回の宿はホテル・ドーミーイン秋田。

 

ビジネスホテルでありつつも、天然温泉&屋上露天風呂があり、朝食には地元料理の小鉢がバイキング形式で色々食べられるという素敵なホテルだ。もちろん館内は清潔で静か。

朝ごはんには、だまこ鍋(鳥だしとごぼうが旨い!)、じゅんさい、とんぶりとろろ、もずく酢、あきたこまちのワカメご飯、地鶏卵のオムレツなどを一通り堪能した。どれを食べてもおいしい!朝から幸せだー。

 

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この日は天気にも恵まれたので、まず徒歩で千秋公園を散歩した。こちらでも桜はほぼ終わっていたけれど、一本だけ残る八重桜の写真を撮ったり、咲き始めのツツジを見つけたりして小一時間過ごした。

 

つぎに、秋田市民俗芸能伝承館(通称:ねぶり流し館)へ。(千秋公園から歩いて10分ほど。)

青森ねぶた祭仙台七夕まつりと並ぶ東北三大祭りのひとつが『秋田竿燈まつり』。その竿燈の実物を見られるのが、こちらのねぶり流し館だ。竿燈を持ち上げる演技体験もできるという!

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高さ12mの竿燈(カントウ)は間近に見ると、やはり迫力がある。小学生の練習用、2mほどの竿燈で体験もさせてもらった。簡単そうに見えて、吊り下げた提灯がふらふらふらと揺れ続けるので、片手で持ってバランスを取る姿勢は3秒も持たない。でも、初めての自転車のようで、とても面白かった。

 

会館で説明して下さる方が、さらに大きい竿燈をすっすと持ち上げ、肩に乗せる姿はさすが。

去年は祭りが中止となっていて、今年の竿灯まつり開催(8月3~6日)を皆が心待ちにしているという話しを聞いた。「秋田は夏が短いんです。わたしらはこの4日間の祭りで、短い夏を燃え尽きんといかんもんですから」と誇らしげに語る笑顔が、印象的だった。「8月には、ぜひ祭りを見に来て下さい。感動もんですよ」

 

午後は秋田市民市場や駅ビルでお土産を買い、海鮮丼を食べた。秋田は海の幸も山の幸もお米もおいしくって、食選びには事欠かない。

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お腹を満たした後、「秋田温泉さとみ」という温泉宿の別館で日帰り入浴ができるので、路線バスで向かった。10分ほどで「温泉入口」という停留所があり、下車。バス停から別館が見つけにくい向きに立っているので、一瞬の迷子気分を味わったが、無事に到着。

お湯はとろっとして、浸かっている内に少し肌がぬるぬるしてくる感じの湯質。歩き疲れた脚に、熱い湯が気持ちよい。

 

変わっているなと思ったのは、サウナの前後に使う水風呂が、大浴場側ではなく露天風呂の横にあった事だ。サウナで汗だくになった後、毎回外に出て水風呂に入ることになる。

スーパー銭湯にあるような水風呂はたいてい、常温の水を14~17℃に冷やして溜めていると思う。しかしそこは春先の秋田。水風呂に温度計はついていなかったけど、たぶん地下水そのまんまだろうという容赦ない冷たさだった。ひえー、と心の中で呟きながら水風呂に肩までつかり、休憩を挟んでまたサウナへ。

周囲を見ていたら、熱湯→水風呂(足だけ)→熱湯というループをしている方がいたので、真似したらそれもまた気持ちよかった。

 

あぁ秋田に来てよかったと、もう何度目か分からない気持ちで心が満たされた。

 

帰路は、秋田駅18:30発の空港リムジンバスで秋田空港へ。そして20時のフライトで秋田空港から羽田へ飛んだ。

今回は、秋田のポテンシャルの高さを色々な面で感じられたような気がする。また季節を変えて、夏の竿燈祭りや秋の紅葉を見に、秋田を訪れたい。