母の退職。
故郷に住む母親が、この春に仕事を定年退職する。
自分のちょうど倍生きている母。その間に結婚出産子育てに再就職と、わたしが経験してない沢山の道を選んで来ている❨今までのところ❩。親子って不思議だ。
さてLINE のメッセージで突然、「これ覚えてる?」と送られてきたのはキルティング生地で作られたティッシュケースカバーの写真。ピンぼけしていたし見た記憶もすぐ浮かばなかったので尋ねたら、なんとわたしが小学生の時分に手作りして母にプレゼントしたものだと!
驚いた。そう言われれば、手芸クラブで水曜の放課後に手縫いで何かしら、簡単な手芸小物をちくちく縫っていたような気もする...。
母いわく「小学生のあなたが、作ってくれたんだよ。もらって以来、ずーっと職場で使ってた。20年。」作った当人は露知らず!まったく物持ちがいいったら。
「ティッシュとる度に、あなたの顔が浮かんだ。こういうことがあるから、母さんは強いのよ」エヘンと胸を張っているのか…泣きたいような笑いが込み上げた。ほんわりと温かい感触で。
母親というのは、すごい性分を持った生き方だ。形のないものが、信じられない強さで何かを支え、エネルギーの水源になっているみたい。
退職の日に合わせて、母にはいくつか贈り物をする。
直接会いに帰って、お疲れ様と慰労に乾杯したいところだけれど、まだ叶わぬ状況でもあるので母の喜びそうなものを妹と相談して選んだ。
Wish List 2021 -- no.26 母さんを道後温泉に連れていく。
これも今すぐには難しいけれど、きっと近い将来に叶えよう。